Tuesday, March 8, 2022

Windows のバージョンアップにより SQL Server 関連のパフォーマンスカウンターが表示されなくなる現象について

こんにちは、 SQL Server サポートチームです。

 

今回は SQL Server 関連のパフォーマンスログを採取している場合に、OSのバージョンアップでご注意いただきたい内容をご案内します。

 

SQL Server 関連のパフォーマンスログ採取手順については以下の記事をご参照ください。

パフォーマンスログ採取手順- Microsoft Tech Community

 

 

SQL Server を構築済みの環境において、日本語で利用している Windows OS のバージョンアップ(*)を行うと、SQL Server 関連のパフォーマンスカウンターが利用出来なくなる場合がございます。

*次のバージョンアップ パターンで発生が確認されております。

  ・Windows 10 → Windows 11

  ・Windows Server 2016 → Windows Server 2019

 

 

具体的には、パフォーマンスカウンターの選択画面で、[SQL Server:XXXXX] という名称のカウンターが表示れなくなります。

(名前付きインスタンスの場合には、[MSSQL$<名前付きインスタンス名>:XXXXX] という名称のカウンターが表示されなくなります。

また、該当のカウンターに対応する WMI クラスも使用することが出来なくなります。

 

<バージョンアップ前>

Yohei_Kawajiri_0-1646726813148.jpeg

 

<バージョンアップ後>

Yohei_Kawajiri_1-1646726813150.jpeg

 

 

このような場合、以下のいずれかの対応を行うことで問題を解消できます。

OS のバージョンアップ前に作成したデータコレクターセットがある場合は、こちらの対応後に開始すればデータコレクターセットの再作成は必要ありません。

 

A. SQL Server の修復インストール

1) SQL Server をインストールする際に展開されたフォルダにある setup.exe を実行します。

2) ウィザードが表示されたら、[メンテナンス] -> [修復] を選択します。

3) インスタンス選択画面にて、対象のインスタンスを選択します。

4) 修復が完了したら、ウィザードを閉じます。

 

B. パフォーマンスカウンターの再登録

1) コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドを実行してパフォーマンスカウンターを再構築します。

*****

cd c:\windows\system32

lodctr /R

cd c:\windows\sysWOW64

lodctr /R

*****

 

2) 続いて以下のコマンドを実行します。

*****

WINMGMT.EXE /RESYNCPERF

*****

 

3) 管理者権限で PowerShell を起動し、以下のコマンドを実行します。

*****

Get-Service -Name "pla" | Restart-Service -Verbose

*****

 

4) 続いて PowerShell で以下のコマンドを実行します。

*****

Get-Service -Name "winmgmt" | Restart-Service -Force -Verbose

*****

 

(参考情報)

Manually rebuild performance counters - Windows Server | Microsoft Docs

 

以上です。

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